2013/10/25

オーダーメイドの型紙作製

mixiチェック


ものづくりは、とても奥が深い。

常々そう思います。

だから、おもしろい。


今日は、型紙作りの秘密のお話。


意匠登録を取っている、アイエムギャラリーの型紙は、
1.5ミリ ないしは 2ミリ の違いについての検証を経て、作製をしています。



これは、オーダーメイドのワンちゃんの型紙を それぞれ、ほんの少しずつ変え、
立体で組み立ててみているところです。


オーダーメイドは、まず、

オーダーいただいたワンちゃんに直接お会いし、
柔らかい特製の布でワンちゃんの頭の型を取ります。
耳の位置や、骨の位置まで、細かくチェックします。

それから、それを基に、型紙を作製します。

そこから、微調整し、理想の立体を作り上げていきます。


立体は、それぞれの辺が支え合って作用し、形を保っています。

もう少し耳穴を移動したい、や、耳穴を大きくしたい、や、
被り分を深くしたい、など、修正したい箇所が出ると、

ただ単純に移動するだけでは、ほぼ必ず立体のバランスが崩れます。


下の写真は、まだつばは着いていませんが、
首回り・顔周り・耳穴周りなど、寸法はほぼ同じものです。

1箇所を2ミリずつ変えました。


右に行くにつれて、あごひも部分が開いています。


2ミリ動かすだけで、それぞれ支え合っていたバランスが変わり、
違う形状の立体になります。


それに準じて、どこかにひずみが出てくることもあります。


カーブの形状もとても重要で、カーブの形状に関しては、1ミリ以下の違いでも、
大きな違いが出る場合があります。


立体にすると、見た目に大きな差が生まれることが分かります。


ぱっと見同じように見える帽子でも、
ワンちゃんが被ると、違いがとても分かります。


もちろん、これは紙なので、布になるとまた違います。


布になると、
布自体も、経と緯の糸同士が支え合って出来ているので、
糸の通っている場所によっても、
支え方が変わってきます。


ですが、平面の布から立体を作るためには、
平面の布と布がお互いに支え合い、きれいな立体を作らなければなりません。


人と人のように、バランスよく支え合っていかなければ、良好な関係にならないのです。


型紙作りもとっても奥が深い。


もちろん、ぴったりであることが大前提ですが、
きれいな立体になることで、ワンちゃんに負担なく、
帽子を被ってもらうことができます。


さて、このワンちゃんは、ぴったり被ってもらうことができるでしょうか(^^)


日本一の帽子やさんを目指して。





オーダーメイドは現在、直接お会いできるワンちゃんのみ受け付けております。
ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
(オーダーメイドの価格・方法など予告無しに変わる場合があります。
 ご了承くださいませ。)


◇◆◇◆犬の帽子のお店I.M.Gallery◆◇◆◇
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